インフルエンザに罹れば 診察を受けるのは内科がほとんどだと思います。
歯科では当然 診断も治療もできません。
しかし 予防なら可能です。
予防のポイントを歯科の立場から紹介してみたいと思います。
1 インフルエンザは短時間で感染を起こします
いろいろなホームページを見ていると大体15分?30分で感染してしまうようです。
一般に言われる「外から帰ったらうがい」は ほとんど効き目がありません。
家に帰り着く前に感染してしまってるからです。
「ここは怪しい」と思ったらすぐその場を離れ 即「うがい」です。
※冬に流行るのはインフルエンザだけではないので 他の感染症には有効だと思い
ます。
また下記4のように 細菌を減少させる目的には良いかもしれません。
2 インフルエンザは気道感染に感染する
人がかかるインフルエンザは気道感染です。
気道の粘膜はぬれた状態で 免疫機能が働きます。
のどの奥扁桃腺の辺りは ワルダイエルリンパ輪と言われるかなり複雑なひだが
あります。
その広さは実にたたみ10畳以上もあり、ここが乾燥すると細菌の巣窟になります。
口呼吸などは のどが乾燥しやすくなり 感染を助長します。
冬は特にしっかり口をつぐんで 鼻呼吸しましょう。
口をしっかりつぐむ練習をすることで インフルエンザが1/3程度に減少するという
話もあります。
3 マスクの活用
ウィルスは0.1ミクロン以下の大きさなので マスクで防ぐには無理があります。
しかし 飛沫を防ぐには有効です。
しかも マスクには乾燥した外気に湿度を与えてくれる効果があります。
最近はいろいろなマスクが出回っていますが おすすめは N95やレスピレータ
マスクです。
香り付やスパンコールがついたマスクなどもあるようですが ここは機能重視と
いうことで・・・
4 歯磨きで感染しにくくなる?!
ウィルスが細胞内に侵入する時に プロテアーゼでその姿を変える必要があります。
プロテアーゼは細胞などでも産生されますが 口の中の細菌なども作ります。
インフルエンザ予防の観点からも ムシ歯・歯周病・舌苔の細菌をしっかり減らし
ましょう。
ワルダイエルリンパ輪を細菌の巣窟にしないことも重要です。
歯磨きで インフルエンザが1/10に減少するという話もあります。
(2006年2月1日ためしてガッテン)
まとめ
ウィルスのいそうな所に近づかない
もしウィルスのいそうな所に立ち入ってしまったら 即その場を離れうがい
ちゃんとしたマスクを着用
口呼吸はやめ 鼻で呼吸する。(口をつぐむ練習を行う)
歯磨きをきちんと行い ムシ歯・歯周病の治療を行う